総武線E231系増備車(ミツ81編成)
公開日:2006年12月19日19:15
※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。やや古い話題ですが今年11月、総武線に久しぶりのE231系新車の導入がありました。各所で流れている情報を総合いたしますと、
総武線にE231系3編成を導入
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現在総武線で使用している209系500番台3編成をデジタルATC取り付け改造の上京浜東北線に転属
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老朽化の著しい209系試作車編成(900・910・920番台)を廃車
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現在総武線で使用している209系500番台3編成をデジタルATC取り付け改造の上京浜東北線に転属
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老朽化の著しい209系試作車編成(900・910・920番台)を廃車
ということです。編成番号は80~82編成となっています。前回の導入から約5年が経過し、この間に韓国・大邱での地下鉄火災の発生があったことから、耐火性能の向上を目指した車両の仕様変更が行われています。以下、従来車との変更点などを挙げていきます。
変更された点・されていない点(組写真の場合、左が従来車、右が今回導入された車)
横流ファンのルーバー
室内の天井にある横流ファンはカバーがプラスチックの成型品からアルミ製に変わりました。これは常磐線E531系での変更を取り入れたもので、同一の天井構造を持つE231系近郊型(国府津車両センター配置車)や京成電鉄3000形などにも同様の変更が見られます。(これは火災対策と部品の共通化によるコスト削減、そして従来のプラスチックのカバーは年月が経過すると劣化して曲がったりヒビが入ることもあったため、強度の向上を狙ってこのような変更が行われたものと思われます。)
貫通扉

209系以降、貫通扉は大幅に設置箇所が削減されましたが、前述の火災対策(隣接車両への延焼防止)や冬場は吹き抜ける風が車内保温上問題となったため今回の増備車では各車両間に1枚必ず設置される形に戻されています。また、扉自体は地下鉄東西線乗り入れのE231系800番台と同様のものに変更されています。この結果取っ手が変わり、窓のサイズが拡大したほか、ドア下のレールが無くなり手を離すと自動的に閉まるようになっています。

209系以降、貫通扉は大幅に設置箇所が削減されましたが、前述の火災対策(隣接車両への延焼防止)や冬場は吹き抜ける風が車内保温上問題となったため今回の増備車では各車両間に1枚必ず設置される形に戻されています。また、扉自体は地下鉄東西線乗り入れのE231系800番台と同様のものに変更されています。この結果取っ手が変わり、窓のサイズが拡大したほか、ドア下のレールが無くなり手を離すと自動的に閉まるようになっています。
車外スピーカー取り付け穴
車体の上部にはこのようにフタがされた部分があります。これは車外スピーカーを取り付けるためのスペースで、常磐線以降のE231系から始まった変更です。また、運転室内にもこれに関連してマイクなどの設備を取り付けるスペースが確保されています。準備工事が多数見られるこの車外スピーカーですが、スピーカー自体が取り付けられたのは前述のE231系800番台やE531系など一部形式にとどまっています。
車体の上部にはこのようにフタがされた部分があります。これは車外スピーカーを取り付けるためのスペースで、常磐線以降のE231系から始まった変更です。また、運転室内にもこれに関連してマイクなどの設備を取り付けるスペースが確保されています。準備工事が多数見られるこの車外スピーカーですが、スピーカー自体が取り付けられたのは前述のE231系800番台やE531系など一部形式にとどまっています。
その他変更点
山手線向けE231系500番台と同じく座席下のヒーターの取り付け角度が斜めに変わりました。これにより暖房性能が向上しています。また、壁の点検ふたなど細かい変更が見られますが、説明は省きます。
山手線向けE231系500番台と同じく座席下のヒーターの取り付け角度が斜めに変わりました。これにより暖房性能が向上しています。また、壁の点検ふたなど細かい変更が見られますが、説明は省きます。
従来車との共通点
●MT比は4M6T。
●自動放送は無し。
●ドア上のLED表示器は1段表示。表示内容も従来と同じ「駅名(漢字・英語・カタカナ)」。
●つり革は従来のグレーのもの。
●ドアの開閉機構はスクリュー式(バタンと閉まらない静かなタイプ)。
●制御装置(VVVFインバーター)はSC60A形(停止電気ブレーキなし)。
これらは従来車と取り扱い上の差異が生じないよう変更されなかったものと思われます。
●MT比は4M6T。
●自動放送は無し。
●ドア上のLED表示器は1段表示。表示内容も従来と同じ「駅名(漢字・英語・カタカナ)」。
●つり革は従来のグレーのもの。
●ドアの開閉機構はスクリュー式(バタンと閉まらない静かなタイプ)。
●制御装置(VVVFインバーター)はSC60A形(停止電気ブレーキなし)。
これらは従来車と取り扱い上の差異が生じないよう変更されなかったものと思われます。
写真は2006年12月15日、すべて千葉駅にて撮影。
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