JR東、強風による輸送障害に新たな対策

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。


京葉線だけ表示が消えた発車案内(蘇我駅)

一昨日の話になりますが、京葉線・武蔵野線でまたしても大幅にダイヤが乱れました。原因は強風です。同じ日、JR東日本のホームページには強風による運転規制を軽減するための対策を行う旨のプレスリリースが発表されていました。

以下JR東日本のプレスリリース風規制による輸送障害対策について(PDF)より引用(一部加筆・修正)。

風規制による輸送障害対策について

2005 年12 月25 日に発生した羽越本線砂越~北余目における脱線事故に鑑み、2006年1 月19 日より、風による運転規制のある箇所については、すべて「早め規制」に変更いたしました。これにより、強風による運転規制の頻度が高まり、お客さまに大変ご迷惑をおかけしております。
このたび、運転規制による輸送影響を緩和することを目的として、すでに実績のある以下の対策を、首都圏を中心とした線区に実施することとしました。
(中略)

1、防風柵新規導入区間
(設備概要)線路脇に穴が多数開いた柵を設置し、列車に吹き付ける風を低減する。

・武蔵野線 三郷~南流山間(江戸川橋梁?)の南側
・東北本線 栗橋~古河間(利根川橋梁?)の両側
・常磐線 藤代~佐貫間(小貝川橋梁?)の両側
・京葉線 潮見~新木場間の南側
・京葉線 新木場~葛西臨海公園間(荒川・中川橋梁?)の南側
・京葉線 葛西臨海公園~舞浜間(旧江戸川橋梁?)の南側
・京葉線 市川塩浜~二俣新町間(江戸川橋梁?)の南側
・京葉線 二俣新町~南船橋間(海老川橋梁?)の南側
・京葉線 海浜幕張~検見川浜間(花見川橋梁?)の南側
(中略)

2、強風警報システム新規導入区間
(システムの概要)連続した風速観測データから発生する可能性のある風速の最大値)を予測し、これが規制値を超える場合と実際に観測した風速が規制値を超えた場合に運転規制を行う。両方が規制値を下回った場合運転規制を解除する。

・武蔵野線 三郷~南流山間(前述)
・武蔵野線 越谷貨タ~吉川間(高架橋区間)
・武蔵野線 北朝霞~西浦和間(荒川橋梁?)
・東北本線 栗橋~古河間(前述)
・東北本線 藤田~貝田間
・東北本線 越河~白石間
・東北本線 岩沼~名取間
・東北本線 東仙台~岩切間(七北田川橋梁?)
・東北本線 松山町~小牛田間(鳴瀬川橋梁?)
・常磐線 藤代~佐貫間(前述)
・常磐線 広野~木戸間(北迫川橋梁?)
・常磐線 相馬~駒ヶ嶺間(川が多数。)
(参考)・京葉線の前述区間は2005年8月11日に導入済み

注目すべきは防風柵の設置区間。この対策は京葉線・武蔵野線がメインといっても過言ではないでしょう。柵を設置するということは多かれ少なかれ費用がかかる訳ですからJR東がいかに京葉線・武蔵野線に力を入れたかがわかります。(何しろ沿線に“TDR”という大事な「お客さま」がいますからね(爆))強風警報システムは既存のシステムの運用方法を変えるだけなのでどこでもやろうと思えばできるわけですが、京葉線ではそれをいち早く実行しているといえます。さて、これで少しは京葉線の遅れが減るでしょうか?気になるところです。

▼関連記事
京葉線の風速計(2006年1月16日)
京葉線海浜幕張~検見川浜間(花見川橋梁)の風速計。

スポンサード リンク
テーマ:鉄道 ジャンル:趣味・実用
<<<新しい記事:東京駅の夜
古い記事:小石川後楽園>>>
月別アーカイブ

全記事タイトル一覧

おすすめ&スペシャル


YouTube再生リスト:渋谷駅再開発

お知らせ

各記事ページ下部にあるSNSボタンの仕様が古く、一部サービスで不具合を起こしていたため修正しました。(2023.08,12)
2021年以前の記事について、記事のレイアウトの一部やURLを最新記事と同様になるよう修正を進めています。古いURLでアクセスされた場合変更後のURLに自動転送されます。(2023,04,19)


過去のお知らせ一覧
公式X(旧Twitter)


Reports for the future ~未来へのレポート~
Copyright (C) 2008-2023 Umemoto Takuya (takuya870625) some rights reserved. CreativeCommons-Attribution-Noncommercial-ShareAlike-2.1 Japan (About)
Powerd by FC2 Blog. Since:2008,05,17  レイアウト切替: パソコンスマートフォン
※当サイトは個人が運営しています。企業サイトではありません。
未来へのレポートNOW(取材速報Twitter)
※現在Twitterでは頻繁に仕様変更が実施されており、外部サイトのウィジェット表示に不具合が生じています。最新ツイートは@Rf_nowアカウントページにて直接ご確認ください。(なお、全てのツイートをご覧いただくにはTwitterアカウントでのログインが必要となりましたのでご注意ください。)