秩父鉄道(写真は失敗です・・・)

5月6日(火)の続きです。午前中に羊山公園の芝桜を見た後は寄居まで移動しながら秩父鉄道の撮影を行いました。午前中に撮影した分も合わせて載せたいと思います。

中古車両の宝庫

秩父鉄道は埼玉県東部の羽生から熊谷、寄居、秩父を経由して県西部の三峰口まで向かう全長71.7kmの私鉄です。羽生駅で東武伊勢崎線、熊谷駅でJR高崎線、寄居駅で東武東上線、御花畑駅で西武秩父線とそれぞれ線路がつながっていますが、現在営業列車の直通を行っているのは西武のみです。(かつてはJR・東武とも直通があったが、ATSの不一致や営業上の問題から現在はJRとは貨物列車のみの直通、東武については車両の搬出入以外での直通は行われていない。)
この他、運行上の特徴としては沿線にある武甲山から産出する石灰石を運ぶ貨物列車が多数運行されていること、ほとんどの駅が行き違い可能となっており、この点を生かして急行運転が行われていることが挙げられます。急行には「秩父路」の列車名が与えられ、クロスシートを持つ専用車両が用いられており、乗車には整理券が必要となっています。また、そのほかのこの急行列車を含むほとんどの列車で合理化のためワンマン運転が行われています。ただし、線内全ての駅が有人駅(直営ではない)となっており、最近の鉄道では珍しい硬券の乗車券も普通に発売されています。

CanonPowerShotA700・(6mm)・オート(1/640/F4/感度オート) CanonPowerShotA700・(6mm)・オート(1/500/F4/感度オート)
左:6000形「秩父路」
右:5000形(2枚とも熊谷駅にて撮影)


秩父鉄道で使用されている車両は全て他社の「中古」です。

●6000形
もと西武鉄道新101系で、急行「秩父路」に使用されています。秩父鉄道入線に際しては急行仕様とするためかなり大規模に改造されています。車体関係では3つあるドアのうち中央の1つを閉鎖し、先頭車不足を補うため廃車になったほかの車両から運転台を移植し、車内関係ではロングシートからクロスシート(これも西武10000系「ニューレッドアロー」の中古品)に変更しています。

●5000形
東急目黒線直通前の都営三田線を走っていた元東京都交通局6000系です。ワンマン運転機器の搭載以外は都交通局時代と変わった点はありません。

●1000形
PENTAX K10D・smcPENTAX-DA18-55mmF3.5-5.6AL(mm)・Tv(1/500/F5.6/ISO100)・トリミング PENTAX K10D・smcPENTAX-FA28-80mmF . - . (53mm)・Tv(1/180/F8/ISO100)・トリミング
PENTAX K10D・smcPENTAX-FA100-300mmF4.7-5.8(250mm)・Tv(1/350/F8/ISO100)・トリミング PENTAX K10D・smcPENTAX-FA28-80mmF . - . (60mm)・Tv(1/250/F4.5/ISO100)・トリミング
1000形のカラーバリエーション。
左上:秩父鉄道オリジナルカラー(樋口~野上、他3枚は樋口駅)
右上:オレンジ色
左下:黄色
右下:黄緑色+黄色帯


元JR(国鉄)101系です。本家であるJRでは2003年の南武支線を最後に消滅しており、現役の状態の101系を見られるのは全国でもここ秩父鉄道のみです。秩父鉄道入線後、3両編成あるうちの両端の2両について3基分散方式でクーラーが取り付けられました。(真ん中の車両はクーラー無しのため当然のことながら夏場は誰も乗らない。)また、車体は入線当初は黄色、その後は白をベースにしたオリジナルカラーとなっていましたが、昨年秋から相次いで国鉄時代の通勤電車を再現した「リバイバル仕様」に順次変更されました。色は「オレンジ(中央線・武蔵野線)」「黄色(総武線・南武線・鶴見線)」「青色(京浜東北線)」「黄緑色+前面黄色帯(関西線)」の4色です。

SL“パレオエクスプレス”

PENTAX K10D・smcPENTAX-DA18-55mmF3.5-5.6AL(18mm)・M(1/350/FF6.7/ISO100)・トリミング・ガンマ値調整
SLパレオエクスプレス(樋口~野上)

思いっきり逆光の写真です。申し訳ありません・・・

秩父鉄道の目玉の一つがこの蒸気機関車C58 363けん引の「SL“パレオエクスプレス”」です。「パレ尾エクスプレス」の名称は秩父で化石が発掘された海獣「パレオパラドキシア」にちなんだものです。1988年から運行されており、毎日熊谷~三峰口間を1往復します。以前は昭和初期に製造された古い客車を使用していましたが、老朽化のため現在はJR東日本から購入した12系客車を使用しています。4両編成の客車は3両が自由席、残りの1両が指定席となっており、いずれも運賃とは別に料金が必要です。

さて、この日わざわざ午後に秩父鉄道の撮影を回したのはこのSLの撮影が目当てだったのですが、結果は場所の選定をミスしたためご覧の通り見事に逆光という酷い写真となってしまいました。(タイトルの写真が無いのもこれが理由です。)時間があれば秋の紅葉の時期にでも再チャレンジしたいと考えています。

▼参考
秩父鉄道(公式Web)
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