カテゴリ:鉄道:JRの車両常磐線

415系車内のいろいろ

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。



車端部のモーター吸気口。

415系のつづきです。今度は車両ごとの違いについてです。

座席配置から見る混雑の凄まじさ
常磐線の415系の場合、沿線で次々と進む宅地開発に追いつけず、長い年月にわたって少量ずつ増備が進んだため、同じ編成内でもさまざまな使用の車両が混じった状態になっています。特に、後期に製造された車両は激増する輸送量に対応するため、オールロングシートになっています。また、セミクロスシートの車両では他の地区とは違いクロスシート上部にも後付けでつり革が取り付けられるなど、この路線の混雑の激しさや、その対策へ苦労した形跡を垣間見ることができます。国鉄の徹底した標準化方針の下とはいえ、これだけ混雑する路線にもかかわらず3ドアの近郊型を増備し続けたというのは、首都圏が4ドアの車両ばかりになった今日から考えるとやや不手際な感じもします。
また、座席の配置以外にも後期車では201系以降で採用された平天井になったり、寒地走行に備え車内から床下のモーターへ送風できるよう車端部に吸気口が設置されるといったその時々に応じた変更もされています。



左上:標準的なセミクロスシートだが、他と違うのはクロスシート頭上につり革がある点。
右上:こちらも同じ配置だが色調がやや違う。どちらかというと211系に近い雰囲気。
左下:後期車(ステンレス車を含む)は混雑対策でオールロングシートに。
右下:パンタグラフ部分は機器搭載の関係上天井が低くなっている。天井の端に通風口が付く。

「命拾い?」した403系


円形の通風孔が特徴の403系

今回乗車した編成には製造の古い403系が含まれていました。これらは415系とは基本仕様は同じですが、製造が古いこともあり窓がユニットサッシになっていない(縁が丸い)、屋根の通風孔が円形(いわゆる「グローブ形ベンチレータ」)になっているなどの違いがあります。この車両はE501系増備と引き換えに廃車になる予定でしたが、さまざまな事情によりE501系の増備が進まず今日まで生き延びてきた車両です。

(さらにつづく)

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