城東貨物線淀川橋梁(赤川仮橋) - 関西旅行2008(2)

撮影日:2008年10月12日 カメラ:PENTAX K10D レンズ:smcPENTAX-DA18-55mmF3.5-5.6AL 焦点距離:18mm 露出モード:オート(シャッター速度:1/180秒 絞り:F6.7 感度:ISO-100)

10月11~13日の関西旅行2日目です。この日は朝から昼過ぎにかけて法事があったため、活動時間は14時以降に限定されました。行きたい場所は山ほどあったのですが、10月ということで東京よりも西にあるとはいえ17時過ぎには日没を迎えてしまいます。そういうわけで、今回は近い将来変わってしまうであろう、すなわち「緊急性の高い」場所・物を重点的に周ることとしました。1つ目は大阪市東淀川区にある城東貨物線淀川橋梁、通称「赤川仮橋」です。

【ご注意】赤川仮橋はおおさか東線(放出~新大阪)の整備本格化に伴い、2013(平成25)年10月31日を以って歩道部分が閉鎖されました。当初検討されていた並行道路の建設は中止されたため、930m上流の菅原城北大橋が迂回路となります。


■歩行者道路と一体の鉄橋
撮影日:2008年10月12日 カメラ:PENTAX K10D レンズ:smcPENTAX-DA18-55mmF3.5-5.6AL 焦点距離:55mm 露出モード:シャッター速度優先(シャッター速度:1/250秒 絞り:F5.6 感度:ISO-200)
淀川橋梁を走るDE10型けん引の貨物列車 ※クリックで拡大

城東貨物線淀川橋梁は阪急京都線淡路駅から徒歩15分ほどのところにあります。城東貨物線鴫野~吹田間は以前から複線分の用地が確保されており、この淀川橋梁も複線幅で建設されています。現在は下流側の単線のみの敷設となっており、空いた上流側は大阪市が木製の床を設置※1して歩行者・自転車専用の「赤川仮橋」として利用されています。このように歩行者道と鉄道が1つの橋梁に納まっている構造は全国的に見ても珍しいものであり、貨物列車の撮影スポットとして有名となっています。

貨物列車の時刻は当然一般の時刻表には載っていませんので、今回は以下のページを参考にさせていただきました。

▼参考
2008年改正城東貨物線の貨物列車ダイヤ - とれいん工房の汽車旅12ヵ月
→時刻表は「鉄道ダイヤ情報」2008年5月号を元にしている。

上り列車は鴫野駅を通過して約5分、下り列車は吹田駅を通過して約8分ほどでこの淀川橋梁に到達します。今回撮影したのは上り「84レ」で、日没まで残り50分ほどと撮影には少々厳しい条件となりました。城東貨物線は上下あわせて1日14本しか列車がなく、しかもその半分は撮影に適さない早朝・夜間の運行となっています。また、歩行者道は歩行者のみならず頻繁に自転車が行き来しますので事故にならないよう十分ご注意ください。

■おおさか東線延伸でこの光景も見納めに
去る2008年3月15日、久宝寺※2~放出間に「おおさか東線」が開業しました。この路線は城東貨物線を複線・旅客線化したもので、2012年※3までに残る区間も同様の改良を行い、新大阪まで延伸される予定です。このため、今回ご紹介した淀川橋梁では歩行者道を撤去し、複線化の線路スペースに充てる予定となっており、前述の珍しい光景も見られなくなることとなります。歩行者道については廃止してしまうと上流側・下流側とも数キロ先まで歩行者が渡れる橋が無いため、鉄道橋の脇に新しい橋を建設するとの話があります。しかし、大阪市の財政状況は年々厳しさを増しており、2008年現在も具体的な建設計画は明らかになっていません。

▼脚注
※1:大阪市がJRから借用という扱いになっている。
※2:1984(昭和59)年まで竜華操車場が併設されていた。
※3:西淡路付近で用地が不法占拠されているため、2008年現在延伸区間の工事は着手されていない。この動向次第では開業時期が遅れる可能性もある。

▼参考
大阪外環状鉄道株式会社
→おおさか東線の第3種鉄道事業者(線路施設を建設・保有し、JR西日本に貸付ける)
大阪外環状線(新大阪~都島)鉄道建設事業アセスの概要 - 大阪府
→「6.環境影響評価書の概要」に赤川仮橋に関する記述がある。
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