カテゴリ:鉄道:JRの車両 > 東北・高崎線・北関東各線
115系1000番台・・・中吊り広告が吸い込まれる??
公開日:2006年09月05日13:03
※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。ここからは9/2の「青春18きっぷ」第2回目の旅になります。
上野から高崎線のグリーン車に2時間乗って着いたのは高崎駅。ここからは信越線に乗り、横川駅へと向かいます。そう、「碓氷峠鉄道文化むら」に行ったわけです。
雪の中でも走れる115系

高崎~横川間は115系、もしくは107系(また後ほど記事にします)で運行されています。行きで乗ったのは115系4両編成でした。115系は房総地区を走っている113系と形には違いがありませんが、山の中に存在する坂で一定の速度で走るためのメカニズム(戻しノッチ・抑速ブレーキ)が装備されています。また、乗降の少ない駅でドアを開けておくのは空調の効率が悪くなるため、この車両では開ける時は手動、閉める時は自動の「半自動ドア」を装備しています。

車内も113系と大差はありませんが、ドアの上の機械の張り出し方が違うのがわかります。これもやはり「半自動ドア」のためのようです。また、この車両の場合車端部は後述の理由からすべてロングシートになっています。
豪雪地を走行するためのメカニズム

この辺りでは冬季の気象条件が厳しいことから、この電車もそれに備えた仕様(製造番号が1000番台)になっています。115系でもともと装備されている半自動ドアに加え、電車の動力源のモーターへ冷却風を送るダクトも雪の侵入を防ぐ構造にっています。これは車端部に冷却風の吸い込み口を設置し、その中の空間(「雪切室」という)で雪と空気を分離し、モーターに風を送る仕組みです。このため車端部は客室のスペースが削られたため前述のようにオールロングシートになったわけです。
中吊り広告が吸い込まれる??

また、この冷却風は場合によっては車内からも吸気できる構造になっています。その吸気口を車端部の壁に見ることができます。ここで中吊り広告のおもしろい挙動を見ることができました。夏場でもこの吸気口は機能しているようで、停車中は直近の中吊り広告は垂直に下がっていますが、走り出して速度が上がるに従って広告の紙が吸気口に吸い寄せられていきます。列車の進行方向は写真の左方向です。よって慣性によって動いているわけでもなく、明らかに吸気口に吸い寄せられているものと思われます。吸気はモーターに直接つながったファンによって行われるため、高速走行中は吸気が強く、逆に停車中は全く吸気がないということになります。こんなことに気付く人は私くらいでしょうか?
スポンサード リンク
カテゴリ:東北・高崎線・北関東各線の記事

烏山線蓄電池駆動電車“ACCUM”(1:車両の概要)
2014/10/27 12:03

八高線非電化区間
2008/06/09 15:52

八高線205系・209系
2006/11/25 00:47

水郡線キハ110系・特急スーパーひたち
2006/09/19 02:35

107系・・・JR東自社製造の先駆け
2006/09/09 01:08

115系1000番台・・・中吊り広告が吸い込まれる??
2006/09/05 13:03
<<<新しい記事:209系京浜東北線から引退!?
古い記事:熱海駅前の蒸機>>>
最新記事 

よみうりランド「ジュエルミネーション」
2023/03/31 19:18

東急東横線横浜~桜木町間廃線跡の現状
2023/03/23 18:26

京葉線幕張豊砂駅建設と海浜幕張駅新改札計画(2023年1~3月取材)
2023/03/16 20:00

相鉄・東急新横浜線の運行計画と開業記念イベント
2023/03/12 19:30

相鉄・東急新横浜線開業に向けた車両の動き
2023/03/08 19:00

相鉄・東急新横浜線建設工事、最終章。(2022年3月~2023年2月)
2023/03/01 17:30

つくばエクスプレス8両化工事2023(1)秋葉原~南流山
2023/02/22 17:32

アニソン合唱ChoieL全曲コンサート「くわコン」のご案内とお誘い
2023/02/14 20:00

中央線グリーン車連結に向けた12両化工事2022(4)西八王子~大月・青梅駅
2023/02/11 15:00

京急品川駅地平化・泉岳寺駅改良 - 品川駅再開発2022(3)
2023/02/08 12:00
月別アーカイブ
全記事タイトル一覧
お知らせ
RSSの配信を記事の冒頭のみに変更し、配信数を最新10件としました。(2023,03,27)現在Twitterのサービス運営において混乱が続いており、未来へのレポートの関連アカウントについても今後の継続可否について精査しております。新たな情報が入り次第お知らせいたします。詳しくはこちらの記事をご覧ください。(2022,02,11)
過去のお知らせ一覧
更新情報Twitter