カテゴリ:鉄道:JRの車両

京葉線201系非分割車の行方

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。




写真
1枚目:72編成中間運転台部分の方向幕。
2枚目:電気連結器はない。
3枚目:赤丸で囲んだ機械は「停車駅誤通過防止アラーム」。かつて先頭に立っていたときの名残。

京葉線で走っている201系は全部で6編成あります。全編成が中間に運転台を挟む6+4両の形になっていますが、実際に中間の運転台が使えるのは基本・付属編成の分割部分の連結器に電気連結器を装備した「K1~4(付属)+51~54(基本)」の4編成だけです。中間の運転台は誉田駅での分割が伴う平日の通勤快速(休日は快速)に充当された際に使用されています。

残りの2編成はというと・・・
●「71編成」の中間に入る先頭車クハ200-7・クハ200-23は排障器の取り付けが省略されている上、京葉線への転属時にATSさえも撤去されており、本線上では先頭車としての機能を全く果たしません。このため10両固定で使用されています。
●「72編成」は廃車になった試作車900番台を混成していた「旧72・73編成」の生き残りの寄せ集めです。中間に入る先頭車クハ200-104・クハ201-103はATSは装備していますが、電気連結器は無いためこちらも10両固定として扱われています。中間の先頭車前面の方向幕は見づらい場所にあるため、交換前の白地に「京葉線」と書かれたものに固定されています。(ちなみに、71編成は真っ白。)

このうち、「72編成」は最近全般検査を通ったようですが、他系列では設置が進んでいるデジタル列車無線は省略されました。(参照→notbonitoさんの記事)京葉線では201系に代わると予想されるE331系の導入が予定されており、10両固定でしか使用できない「72編成」は、もはやかつての103系と同等の扱いにされてしまったようです。(乱暴に言えば「まだ使う以上、省令で定められている全般検査は行わざるを得ないが、いつ廃車にしてもいい状態にしておく」ということ。)E331系は現在、乗務員の訓練のため1編成が京葉車両センターに配置されているだけですが、本格的に増備が始まれば10両固定であるこの「71・72編成」はその「玉突き」により一番最初に廃車される可能性が極めて濃厚と見られます。

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