【速報】JRおおみや鉄道ふれあいフェア メカ編

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。


「100人乗っても大丈夫!?」車両を水平移動させるときに使う「トラバーサー」という装置。

JRおおみや鉄道ふれあいフェアに関する昨日の記事の続きです。

蒸機から最新の車両まで


左上:D51 498号機の検査の実演
右上:取り外された部品の数々
左下:DD51の車体側面のふたを開けた状態
右下:機械の中を通ると自動で塗装が終了するようだ


検査のため工場に入った車両は、一旦台車などの床下機器と車体が分離され、別々の場所で修繕を受けます。まずは車体のほうからです。ちょうど蒸気機関車のD51 498号機が入場しており、ボイラーの分解検査を受けていました。こちらは現代の車両とは異なり非常に部品が複雑なため、全て取り出して修繕を行っています。他の車両の場合車体を大きく分解せずに元の姿の状態で細かい部分の修繕を行います。また、車体の塗装作業は自動化されており、車体が大きな機械の中を通り抜けると下地から本塗装まで一通りの作業ができるようです。

あちこちに部品が


左上:主に国鉄車に使われるAU75冷房機
右上:連結面間の通路を囲む「渡り幌」
左下:不具合時に交換するための機器の在庫?
右下:さまざまな種類の台車が並ぶ




左上:ディスクブレーキ用のブレーキライニング
右上:旧式の台車(DT21等)に使用されるブレーキシリンダー
左下:台車と車体をつなぐ空気はねの単体
右下:新品の車輪



左上:205系のコンプレッサー
右上:同じく205系の補助電源装置(電動発電機)
左下:主電動機
右下:台車枠


別の建屋内では外された車両の機器をさらに分解して修繕をを行っています。天井には移動式のクレーンがあり、機器を吊り上げて部品ごとに違う場所へ移動させています。工場内では決められた位置に整然と車両の部品が置かれています。必要に応じてフォークリフトなどで運び出しながら使用するようです。(小さい部品はフォークリフトで運搬可能な木製の台に置かれている)やはり整理整頓は安全に欠かせない事項なのでしょう。

台車の組み立ての様子


左上:①車輪を台車に合う間隔で並べ、そのほかの機器も適宜組立作業が行いやすい位置に置く
右上:②クレーンで台車枠を移動させて車輪の上に被せる
左下:③微調整を繰り返しながら車輪と台車を合体させる
右下:④モーターも同じようにして台車枠に合体させる


修繕作業の一例として分解した台車を元通りに復元する作業の実演を行っていました。重い機器なので5、6人で協力し合いながら慎重に作業を行っていきます。最近は工場といえば多くの作業が自動化されているといううのが常ですが、車両によって部品が全く異なる鉄道の世界では必ずしもそうとは言えず、まだまだ手作業を必要とする部分が多いのではないでしょうか。


はっきり言って興味のない方にはわけのわからない部品ばかりだったと思いますがいかがでしょう?機械ばかりやっている人間には見ずにはいられない分野なので(汗)、こんな写真ばかりですがお楽しみいただけたでしょうか?夏には(多分)東京の大井町にある東京総合車両センターでもまたイベントが行われると思いますので、できればそちらにも行ってみようと思います。

(完)

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テーマ:鉄道 ジャンル:趣味・実用
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