カテゴリ:鉄道:その他

京成、信号停車中にドアが開く事故が発生

※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。


【写真の車両は事故と関係ありません】

4月18日午前8時25分頃、京成本線高砂~青砥間で、京成金町発上野行き列車(4両編成)が停車中、客室ドアが開く事故が発生しました。事故がおきたのは青砥駅の約300m成田方で、列車が停止信号で停車していたところ車掌に乗客から「ドアが開いている」という通報があり、確認したところ少なくとも後部2両の左側客室ドアが全開になっているのを認めたため、まもなくドアを閉めました。列車には400人が乗車しており(乗車率約90%、ほぼ満員)、安全のため青砥駅で運転を打ち切りました。当時、ドアの開閉を操作する車掌スイッチは「閉」位置になっており、京成電鉄では故障の可能性もあると見て同型車両24両の緊急点検しました。
▼参考
朝日新聞(asahi.com) 京成線、一時停止中にドア開く 朝のラッシュ時(リンク切れ)
京成電鉄 京成高砂駅~青砥駅間における客室乗降用扉開扉事故のお詫び(リンク切れ)

同種の事故としては

①2005年8月16日朝、東京メトロ有楽町線池袋~要町間で50km/hで走行中の電車の客室ドアが一時全開
資料:航空・鉄道事故調査委員会 重大インシデント報告書
②2006年2月4日 東北本線青森(信)~東青森間で特急列車の客室ドアが開く
資料:航空・鉄道事故調査委員会 重大インシデント報告書
③2006年3月11日 東急大井町線大井町駅構内で発車直後の電車の客室ドアが一時全開
資料:航空・鉄道事故調査委員会 重大インシデント報告書

いずれも原因調査中ですが、③はジャンパー線(車両間を渡っている電線)内部で漏電が発生し、ドアが開いたといわれています。

車掌スイッチが「閉」位置になっていたことから人為的ミスの可能性は低いと考えられます。
原因となった故障モードとしては

1、車掌スイッチ内でホコリなどの影響により接触不良がおきて「開」状態になった
2、上記③と同じく電気系統の漏電でドアの制御回路に電源が入ってしまった
  (「閉」状態ではドア制御回路は加圧されない)

走行中は「戸閉め安全機能」といい、ドア制御回路をアースして加圧されないようにしていますが、今回は停止中だったため動作しなかったものと考えられます。ラッシュ時はドアが開けば乗客の転落事故につながる可能性もあるだけに、一刻も早い原因究明が待たれます。

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