カテゴリ:鉄道:建設・工事
相鉄線星川駅高架化工事完成(2017年下り線高架化から現在まで)
公開日:2023年07月13日18:53

コロナ禍で最後まで調査できていなかった鉄道関連工事レポートの2箇所目は相鉄線星川駅高架化です。星川駅では、2002(平成14)年より高架化工事が開始され、用地買収難航に伴う事業期間の大幅な延長を経て2018(平成30)年11月に上下線の完全高架化が実現しました。その後進められていた地上線路跡の整備など残工事についても、着工から20年目となる昨年4月に完成を迎えました。今回は記事作成が途絶えていた2017年の下り線高架化以降から現在までの総まとめレポートをお送りします。
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相鉄線星川駅高架化工事(2016~2017年取材)(2017年1月31日作成)
相鉄線星川駅高架化工事の概要
相模鉄道本線星川~天王町間連続立体交差事業は相鉄本線天王町~和田町間の全長1.9kmを高架化するものです。
星川駅周辺は保土ヶ谷区役所が存在し、保土ヶ谷区の行政上の中心地となっています。また、駅の南東には日本硝子横浜工場跡地を利用して野村不動産が開発を行っている「横浜ビジネスパーク(YBP)」が存在し、星川駅の乗降客数は1日当たり2万4千人(2021年度)に上っています。この星川駅周辺には市道鶴ヶ峰天王町線(水道道)をはじめとする9箇所の踏切があり、交通渋滞が深刻となっていました。また、星川駅前の道路は狭く、バスやタクシーなど他の交通との連携が不十分な状態となっていました。これらの問題を解決するため、相鉄と横浜市では2001年より天王町駅から和田町駅手前までの線路を高架化する事業を続けてきました。



星川駅の高架化前後の断面図(左上)と天王町駅の高架化前後(計画変更前後)の断面図(右上)、天王町駅の計画変更前後の縦断線形比較(下)
星川駅の高架化前後の断面図(上)と天王町駅の高架化前後(計画変更前後)の断面図(中)、天王町駅の計画変更前後の縦断線形比較(下)
天王町駅は事業着手時点で既に高架化されており、対向式ホーム2面2線となっていました。当初計画ではこの高架橋は全て取り壊したうえで、島式ホームに全面的に作り変えることになっていました。しかし、島式ホーム化必要となる用地買収が非常に難航し、事業期間の大幅な延長やコストの大幅な増大が不可避となったことから、2013年に既存ホームを半分流用する計画に変更されました。
星川駅は島式ホーム2面4線の外側に3本の留置線が取り巻くレイアウトとなっていました。高架化後はホームのレイアウトはそのままですが、留置線は横浜寄りの本線横に移設し、高架橋の幅が既存の用地幅の中に納まるようにしました。高架橋は2層構造となり、2階部分に改札口が収容されます。改札口は地上時代の橋上駅舎と同じく、南側にある相鉄SFビルとデッキで直結します。
当初は2012年度の完成を目指して進められていた星川駅の高架化工事ですが、上記の用地買収難航と計画変更、追加の安全対策を要したことから、事業期間が2021年度へ約9年延長されることになりました。また、上記の計画変更や近年の建設コスト上昇などの影響を受け、事業費についても当初の約380億円から約540億円へおよそ1.4倍に膨れ上がることとなりました。
2017年以降の動き
ここからは前回調査(2017年1月)以降から現在までの星川駅高架化工事の動きついて時系列順にレポートしてまいります。
●2017年3月5日:下り線高架化
2017年3月にはまず下り線が高架化されました。この時点で高架化区間両端の新旧接続部分を除いて上下線分の高架橋のほとんどが完成しており、一部では軌道敷設も行わていました。


左:天王町駅ホーム中央に設けられた下り線新旧接続点
右:新しい下りホームの先端は幅が1mほどしかない
右:新しい下りホームの先端は幅が1mほどしかない
上:天王町駅ホーム中央に設けられた下り線新旧接続点
下:新しい下りホームの先端は幅が1mほどしかない
下:新しい下りホームの先端は幅が1mほどしかない
天王町駅は上記の通り島式ホームへの全面改築から、既存ホームの横浜寄り半分を流用する計画に変更されました。新旧接続点はホームの中央に設けられたため、下り線高架化の際は海老名寄りのホームを南に後退させて線路を高架橋へつながるようS字に曲げました。高架化に合わせて2013年より2両分横浜寄りに移動していたホームも元の位置に戻されましたが、下り線側の土地はホームが島式になることを前提に確保されていたことから、海老名方面へ向かって狭くなるような形状となっており、ホーム端では幅が1mほどしかありません。
左:下り線の高架化が完成した星川駅。この時点で上りホームも土台まではほぼ完成していた。
右上:ホーム下のコンコースは未完成のため本設のエレベーターは使用せず仮設のものが用意された。
右下:ホーム下のコンコースは地上時代の仮設跨線橋を引き続き使用。
右上:ホーム下のコンコースは未完成のため本設のエレベーターは使用せず仮設のものが用意された。
右下:ホーム下のコンコースは地上時代の仮設跨線橋を引き続き使用。
上:下り線の高架化が完成した星川駅。この時点で上りホームも土台まではほぼ完成していた。
中:ホーム下のコンコースは未完成のため本設のエレベーターは使用せず仮設のものが用意された。
下:ホーム下のコンコースは地上時代の仮設跨線橋を引き続き使用。
中:ホーム下のコンコースは未完成のため本設のエレベーターは使用せず仮設のものが用意された。
下:ホーム下のコンコースは地上時代の仮設跨線橋を引き続き使用。
星川駅は下り線の高架化時点で上下線分の高架橋本体がほぼ完成しており、上り線側の軌道や機器を設置しない状態で使用を開始しました。ホーム下のコンコース部分は、地上の線路設備を撤去しないと床面が設置できないためこの時点では全く未完成となっており、地上時代の仮設の改札口をそのまま使用していました。ホーム上のエレベーターも未完成となっており、仮設改札口へ通じる仮のエレベーターを設置していました。
左:星川駅横浜寄りの留置線はこの時点では未完成となっており分岐器の一部のみ設置。
右上:地上の線路は下り線のみ撤去された。高架橋の柱は上り線は引き続き使用中のため正規の位置に設置できず、仮設の梁で延長している。
右下:星川駅から先はこの時点で複線分の高架橋が完成していた。
右上:地上の線路は下り線のみ撤去された。高架橋の柱は上り線は引き続き使用中のため正規の位置に設置できず、仮設の梁で延長している。
右下:星川駅から先はこの時点で複線分の高架橋が完成していた。
上:星川駅横浜寄りの留置線はこの時点では未完成となっており分岐器の一部のみ設置。
中:地上の線路は下り線のみ撤去された。高架橋の柱は上り線は引き続き使用中のため正規の位置に設置できず、仮設の梁で延長している。
下:星川駅から先はこの時点で複線分の高架橋が完成していた。
中:地上の線路は下り線のみ撤去された。高架橋の柱は上り線は引き続き使用中のため正規の位置に設置できず、仮設の梁で延長している。
下:星川駅から先はこの時点で複線分の高架橋が完成していた。
星川駅には高架化前ホームの外側に留置線が3本設置されていました。高架化工事着手後この留置線は2つ隣の西横浜駅に移転しましたが、後述する新横浜線開業による運行体系の変化にも対応するため、当駅でも横浜寄りに少し位置を変えたうえで留置線が再設置されることになりました。留置線は上り線外側に2本、下り線外側に1本設置することとされましたが、この時点では下り線側の床面のみが完成した状態であり、線路は1番線から分岐するポイントが敷設されたに留まっていました。
一方海老名寄りは、高架橋の橋脚予定地地上に下り線の線路があったため、上り線側の床面を設置せず代わりに上り線を跨ぐように仮設の橋脚を設置していました。その先は上下線幅で高架橋が完成しており、新旧接続地点の軌道敷設を残すのみとなっていました。
●2018年11月24日:高架化完了(上り線高架化)
上記の通り高架橋の大半が完成していたことから、次のステップである上り線の高架化は1年半後という短期間で実施されました。これにより2001年の事業着手から17年目にして対象区間の踏切の解消が実現しました。


左:上り線高架化に伴い大幅に拡幅された天王町駅上りホーム
右:上り線が下り線に寄り添うようにS字カーブとなった
右:上り線が下り線に寄り添うようにS字カーブとなった
上:上り線高架化に伴い大幅に拡幅された天王町駅上りホーム
下:上り線が下り線に寄り添うようにS字カーブとなった
下:上り線が下り線に寄り添うようにS字カーブとなった
上り線高架化後の天王町駅は、下り線と同様上り線がS字にカーブするようになり、それに合わせてホームが拡幅されました。この時点ではホームの海老名寄りに地上へ通じていた線路が残っているため、下り線とは異なり停止位置の変更は実施されませんでした。屋根についても未完成となっており、暫らくの間雨天時は雨に濡れながら乗降することになりました。
左:高架化された星川駅に到着する快速横浜行き
右上:星川駅は駅の両側にシーサスクロッシングが設置(この時点ではまだモーターが無く使用不可)
右下:高架化完成を記念して発売された記念入場券セット
右上:星川駅は駅の両側にシーサスクロッシングが設置(この時点ではまだモーターが無く使用不可)
右下:高架化完成を記念して発売された記念入場券セット
上:高架化された星川駅に到着する快速横浜行き
中:星川駅は駅の両側にシーサスクロッシングが設置(この時点ではまだモーターが無く使用不可)
下:高架化完成を記念して発売された記念入場券セット
中:星川駅は駅の両側にシーサスクロッシングが設置(この時点ではまだモーターが無く使用不可)
下:高架化完成を記念して発売された記念入場券セット
星川駅では前年一部完成していた上りホームが使用開始となりました。コンコースは相変わらず工事中となっており、改札口は仮設のものを引き続き使用、エレベーターも下りホームと同様に仮設のものが用意されました。
星川駅の両端には上下線をつなぐシーサスクロッシングが新設されました。信号システム上は外側の副本線(1・4番線)が両方向から進入・進出可能になっており、折り返し運転が可能になっています。横浜寄りの留置線は地上の線路施設を撤去しないと高架橋を作れないためこの時点では引き続き未完成となっていました。
上下線の高架化が完成したことを記念して星川駅と天王町駅で硬券入場券が発売されました。入場券は4枚セット(販売価格600円)で、券面には星川駅と天王町駅の新旧駅舎が描かれています。台紙は星川駅前身の北程ケ谷駅時代や工事中の写真が描かれており、開くと内側は高架橋を走る電車が立体的に現れるギミックが組み込まれています。
●2018年12月8日:星天レールウォーク(地上廃線跡見学会)開催

星川駅東側で開催された「星天レールウォーク」
高架化完成から2週間経った12月8日には、星川駅横浜寄りの地上線路跡を見学できるイベント「星天レールウォーク」が開催されました。イベントでは天王町3号踏切から2号踏切までの約300mの線路跡を歩くことができ、見学中の怪我防止も兼ねたお土産として相鉄線キャラクター「そうにゃん」のイラスト入り手袋が配布されました。イベントでは軌陸車(高所作業車)の乗車体験、相鉄線グッズの販売、「そうにゃん」の着ぐるみ撮影会も開催され、翌年11月に開業を控えた相鉄・JR直通線のPRも抜かりなく行われていました。



左:見学会で展示された高架化工事着工前後の比較写真パネル
中:高所作業車の乗車体験
右:相鉄線キャラクター「そうにゃん」も登場
中:高所作業車の乗車体験
右:相鉄線キャラクター「そうにゃん」も登場
上:見学会で展示された高架化工事着工前後の比較写真パネル
中:高所作業車の乗車体験
下:相鉄線キャラクター「そうにゃん」も登場
中:高所作業車の乗車体験
下:相鉄線キャラクター「そうにゃん」も登場
●2020年6月21日:星川駅改札口が高架下に集約・コンコース完成

高架下1箇所に集約された星川駅の改札口
高架化完成後は地上線路設備の撤去と並行して高架橋未完成部分の工事が進められました。このうち星川駅2階のコンコース部分が2020年夏に一部完成し、駅の東西にわかれていた改札口が高架下の1箇所に統合されました。改札口周りは相鉄線新横浜線開業に向けて進められている「相鉄デザインブランドアッププロジェクト」のポリシーに基づいたデザインとなっており、黒やレンガ調のパネルが多用されています。
新改札口とコンコースの使用開始により、ホーム行きの仮設エレベーターが廃止されました。コンコースの工事はその後も継続され、翌年春までに地上時代から使用してきた仮設跨線橋が全廃されています。
●2021年5月29日:天王町駅YBP口使用開始


左:ホームの工事が完成した天王町駅。鋭く立ち上がった屋根が特徴的。
右:星川駅寄りの高架下にオープンしたYBP口改札
右:星川駅寄りの高架下にオープンしたYBP口改札
上:ホームの工事が完成した天王町駅。鋭く立ち上がった屋根が特徴的。
下:星川駅寄りの高架下にオープンしたYBP口改札
下:星川駅寄りの高架下にオープンしたYBP口改札
2021年に入ると星川駅に加えて天王町駅も各施設が完成しました。海老名寄りの新旧接続点に重なっていた部分の上りホームも完成したことから、4月10日に10両編成の停止位置が下りホームと同じ場所へ移動しました。
5月には海老名寄りの高架下に新しい改札「YBP(横浜ビジネスパーク)口」がオープンしました。改札を出た先は高架下に通路があり、天王町1号踏切があった道路へ接続しています。この改札口の開設により、横浜ビジネスパークまでの移動距離が従来の改札口※1より300mほど短縮されました。なお、このYBP口はラッシュ時を除き利用者数が少ないことから交通系ICカード専用となっており、インターホンとカメラによる遠隔監視が実施されています。
▼脚注
※1:YBP口の開設に合わせて「東口」の名称を設定。
●2022年3月12日:星川駅留置線使用開始

2022年3月ダイヤ改正で使用が開始された星川駅留置線。新横浜線開業後は東急の車庫不足を救済している。
新横浜線開業を1年後に控えた2022年3月ダイヤ改正では、最後まで工事中となっていた星川駅横浜寄りの留置線3本が一斉に使用開始となりました。いずれも副本線のみから進入できる配線になっており、新横浜線開業に向けた車両増加への対応や、同線開業後に必要となる異常時の折り返し機能※2の確保が可能となりました。
なお、新横浜線の直通先である東急電鉄は現在深刻な車庫不足にに陥っていることから、新横浜線開業後の休日昼間は当留置線が3本とも東急車の留置に使用されています。東急の車庫不足の現状については、以下のみなとみらい線元町・中華街駅留置線新設工事の記事をご覧ください。
▼脚注
※2:西谷駅から羽沢横浜国大方面が不通となった際は当駅留置線への車両収容や折り返しが考えられている。
▼関連記事
みなとみらい線元町・中華街駅留置線工事開始(2023年1月11日取材)(2023年4月14日作成)
●2022年4月1日:星川駅前広場使用開始

2022年4月に供用開始となった星川駅前広場
事業最終年度末となる2022年3月末には、これまで高架化工事の資材置き場や駐輪場などがあった星川駅南口に駅前広場が完成しました。翌4月からは和田町駅止まりだった相鉄バス・横浜市営バスの一部路線が当駅まで延長されたほか、周辺のバス停の一部が駅前広場内に統廃合されました。その後高架橋に並行する道路が新設されたことから、今年4月3日に実施されたダイヤ改正で駅前広場への乗り入れがさらに拡大されています。
●2023年2月2日:高架下商業施設「星天
左:星川駅西口。高架下は線路設備の撤去が終わり、店舗の建設が進む。
右上:今年2月に新設された星川駅東口と高架下の星天クレイBゾーン
右下:4月にオープンした天王町駅側のDゾーン。産学連携活動拠点などが並ぶ。
右上:今年2月に新設された星川駅東口と高架下の星天クレイBゾーン
右下:4月にオープンした天王町駅側のDゾーン。産学連携活動拠点などが並ぶ。
上:星川駅西口。高架下は線路設備の撤去が終わり、店舗の建設が進む。
中:今年2月に新設された星川駅東口と高架下の星天クレイBゾーン
下:4月にオープンした天王町駅側のDゾーン。産学連携活動拠点などが並ぶ。
中:今年2月に新設された星川駅東口と高架下の星天クレイBゾーン
下:4月にオープンした天王町駅側のDゾーン。産学連携活動拠点などが並ぶ。
高架橋の本体工事と地上の線路施設の撤去が完了したことから、今年春以降高架下の利用が開始されています。高架下の施設は和田町駅側からA~Dの4ゾーンに分かれており、「星天
今年2月2日には第1弾として星川駅直下のBゾーンの店舗がオープンしました。当初は昨年12月14日のオープンが予定されていましたが、直前の11月中旬に工事中の店舗のバックヤードで小火が発生したため延期されていました。Bゾーンには相鉄系列のスーパーマーケット「そうてつローゼン」、イオンウェルシアグループの薬局「ハックドラッグ」など食品・生活関係の店舗が軒を連ねています。Bゾーンオープンに合わせて2階改札口から天王町駅方面へ抜けられる東口も新設されました。
続いて4月以降は、天王町駅に近いDゾーンがオープンしました。Dゾーンにはクリエイター向け賃貸住宅や、近隣にキャンパスがある横浜国立大学の地域共創拠点施設、カフェなどがオープンしています。
▼参考
相模鉄道本線(星川駅~天王町駅)連続立体交差事業 横浜市
星天qlay (ホシテンクレイ)| 相鉄・星川駅~天王町駅間高架下施設
※以下、相鉄グループニュースリリース
相鉄本線(星川駅~天王町駅間)の下り線を高架化<相模鉄道(株)>(PDF/504KB)
相鉄線 星川駅~天王町駅間が全線高架化<相模鉄道(株)>(PDF/642KB)
相鉄線星川駅~天王町駅間の全線高架化記念「硬券入場券セット」を販売<相模鉄道(株)>(PDF/761KB)
星川駅~天王町駅間 高架下の新施設「星天qlay(ホシテンクレイ)」第1期12月14日(水)オープン【相鉄アーバンクリエイツ・相鉄ビルマネジメント】
「星天qlay(ホシテンクレイ)」のオープン延期について【相鉄アーバンクリエイツ・相鉄ビルマネジメント】
星川駅~天王町駅間 高架下の新施設「星天qlay(ホシテンクレイ)」2月2日(木)、9日(木)に第1期オープン【相鉄アーバンクリエイツ・相鉄ビルマネジメント】
星川駅~天王町駅間 高架下の新施設「星天qlay(ホシテンクレイ)」にて、「YADORESI(ヤドレジ)」を中心とするDゾーンが始動【相鉄アーバンクリエイツ・相鉄ビルマネジメント】
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相鉄線星川駅高架化工事(2016~2017年取材)(2017年1月31日作成)
相鉄線星川駅高架化工事(2013年9月・2014年4月取材)(2014年5月20日作成)
相鉄線星川駅高架化工事(2012年9月8日取材)(2012年9月21日作成)
相鉄星川駅高架化工事(2011年9月10日取材)(2011年9月25日作成)
次の舞台は鶴ヶ峰

地下化が決定した鶴ヶ峰駅
星川駅の高架化や新横浜線開業といったイベントで盛り上がりを見せている相鉄線ですが、次のプロジェクトも開始されています。新横浜線の接続点となった西谷駅の隣の鶴ヶ峰駅周辺には、駅前にある鶴ヶ峰2号踏切(水道道)をはじめとする複数の開かずの踏切が存在しています。これらの踏切の解消を目指し、2016年より連続立体交差事業着手に向けた調査が進められてきました。2018年以降は地下化を前提に具体的な設計が進められ、昨年1月に都市計画が決定し着工することが発表されました。現地では今年春以降工事に必要なヤード整備などの準備が開始されており、まもなく本格的な工事が開始される見通しです。
当駅含む、相鉄線西谷~二俣川間は相鉄本線・いずみ野線・新横浜線の各方向を束ねている区間でもあるため、3月の新横浜線開業後は列車本数が大幅に増加しており、踏切の解消は喫緊の課題となっています。鶴ヶ峰駅地下化工事の完成は10年後の2033(令和15)年度の予定です。
▼参考
踏切を減らす(連続立体交差事業) | 未来への取り組み | 相鉄グループ
相模鉄道本線(鶴ヶ峰駅付近)連続立体交差事業 横浜市


星天qlayのDゾーンにオープンしたロバーツコーヒー。カウンター席にはコンセントも完備されている。
星川駅から天王町駅へ向けて高架下を歩いてまいりました。暑くなってきましたので、最後は星天qlayDゾーンのカフェ「ロバーツコーヒー」で一休みすることにしましょう。
ロバーツコーヒーはフィンランド発祥のコーヒーチェーン店で、日本では東京の麻布十番、埼玉のメッツァビレッジに次ぐ3店舗目としてここ星天qlayにオープンしました。店内ではフィンランドから輸入された豆を使用したドリップコーヒーやケーキ、サンドイッチなどが賞味できます。窓際のカウンター席にはコンセント(100V・USB)が完備されており、ノートパソコンやスマホの充電も可能です。この日も近隣に住んでいると思われる家族連れなどで店内は賑わっていました。
鉄道の高架化や地下化の効果として、踏切の解消以外に線路上下の空間を立体的に活用できるようになるというものがあります。星川駅周辺では現在も高架下で工事が続いており、今後も街の魅力を高める様々な施設がオープンすることでしょう。
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