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【重要】弊サイトの画像を無断転載されている企業様へ

日頃は弊サイトへの誠にご愛顧ありがとうございます。
さて、以前から何度もお伝えしている通り弊サイトに掲載している駅舎・地下鉄出入口を中心とした写真が不動産会社の物件情報ページ等に無断転載される例を多数確認しております。弊サイトは開設当初より「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 2.1 日本『表示―非営利―継承』(CC-BY-NC-SA)」という著作権ポリシーを採用し、個人など一定条件下のコンテンツ転載については自由度を確保する一方、企業のWebサイト等利潤追求を目的とした無断転載については警告通知を繰り返し行っております。以下、無断転載を行われている企業様でよくある勘違いとそれに対するご説明をいたします。

(1)無料で公開されていても著作権はあります
Webサイトの多くは閲覧の際費用がかからないと思います。しかし、著作権は有料・無料関係なく「作った瞬間」に発生します(これを「無方式主義」といいます)。従ってどんな弱小の個人サイトであってもそこから勝手に写真や文章を転載してきてはいけないのです。(もちろん「勝手に使って良い」と明示されている場合はその限りではありません。)
なお、過去の判例等により広く一般に公開されている(公道上にあるなど)建築物自体には著作権は無く、それを撮影した写真は原則として撮影者に著作権あると解釈されています。(著作権法第46条)

(2)Googleやヤフーは画像素材サイトではありません
無断転載をされている企業の皆様に弊サイトの写真が無断転載された事情をお伺いするとよく返ってくる言い訳として「検索サイトで一番上に表示されたから」「検索サイトで表示された中で一番きれいに写っていたから」というものがあります。しかし、GoogleやYahoo!などの検索エンジンはあくまで「あなたが探しているコンテンツの候補」を表示しているに過ぎず、表示されるコンテンツの著作権は元のサイトの作者が保有し続けているため、自由に使うことはできません。「検索エンジンはコンテンツを無断で収集(転載)しているじゃないか!」という答えが返ってきそうですが、それは「コンテンツを探しやすくするため」という目的があるため例外的に法律でも認められています。(著作権法第47条の6)

(3)「引用」には条件があります
著作権を少し勉強した方であれば「引用」という言葉をご存知かと思います。「引用」は過去に発表されたコンテンツを正当な目的で一部転載するという行為でこれは無断で行って良いことになっています。(著作権法第32条)しかし、「引用」という言葉を盾に何でもやりたい放題とならないようこれには次ような制限が課せられています。

<引用の四条件>
●公正な慣行に合致し、かつ報道、批評、研究その他の目的上正当な範囲内であること
●出所を合理的と認められる方法及び程度により明示すること
●どこからどこまでが引用した部分なのか括弧・枠線などにより明示すること
●自分のコンテンツと引用してきたコンテンツの量的関係がそれぞれ「主」「従」になっていること

弊サイトの記事でしつこいくらいに参考文献を列挙するのはこれらの条件を満たす目的があるからです。先の不動産業者のケースでは無断転載の動機が批評や研究ではなく、単に「現地に写真を撮りに行くのが面倒臭かった」とか「写真を買うコストをケチりたかった」という極めて身勝手なものであり、とても公正な慣行に合致するとは思えません。また、弊サイトのURL・撮影者名など「出典」が併記されている例も皆無でした。したがって「引用」の条件を満たしていないことになります。

また少々利己的な主張になりますが、出所を示さないコンテンツの無断転載は閲覧数や使用料収入といった還元が全く発生しないばかりか、「コンテンツの製作のコスト」(弊サイトであれば撮影に出かける際の時間、交通費や記事作成にかかるパソコン・ソフトの購入費、電気代、サーバーのレンタル費など)の一切合切を元の作者に押し付けて成果物のみを盗み取ることになります。これは言い換えれば労働力の搾取であり、いま問題になっているブラック企業と同じことです。このようなことを繰り返されると弊サイトは制作にかかったコストを回収できず将来の継続が不可能になってしまいます。(なお、コストを回収という観点から弊サイトを報道等の営利目的でのご利用いただく企業様については有料でのご利用を基本としています。)

今後も無断転載が続く場合、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの撤回や写真にサイトロゴマークを入れるなど転載利用を大幅に制限することも考えなくてはなりません。(なお、特定の画像のみ長期に渡り無断転載が繰り返されている状況を考慮し、近日中に対象となっている画像についてはロゴを入れさせていただく予定です。これについては別途ご案内させていただきます。)

弊サイトも開設から8年が経過し、個人の趣味としてだけでなく商業誌への寄稿などビジネスとしての性格も持つようになりました。弊サイトを健全にビジネスとして成長させるには正当な対価を頂戴し、それをもとにコンテンツのクオリティアップを図っていくというプロセスが不可欠であると考えています。今後も健全な運営が続けられるよう、不適切な行動を行っている企業様には使用料のご請求を含め厳しく対応してまいります。当方は知的財産管理の有資格者です。ご連絡があった場合は相手が個人サイトだからとバカにせず必ずご対応いただくようお願いいたします。

いいかお前ら…
人様のコンテンツを勝手に金儲けに使うな!
誉めたってムダや!
使うんだったらちゃんとカネ寄越せ!!



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