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首都高速晴海線開通記念イベント「晴海線スカイウォーク」

首都高速10号晴海線開通

3月10日(土)、首都高速道路10号晴海線豊洲~晴海間が開通しました。この開通に先立ち、2月18日(日)に新規開通区間を歩くことができるイベント「晴海線スカイウォーク」が開催されました。今回筆者もこのイベントに参加してまいりましたので、久しぶりの道路ネタとしてその様子をお届けします。

もくじ
■首都高速10号晴海線の概要
■晴海線スカイウォーク
■延伸計画は幻に?
■おまけ:廃倉庫群の地面に浮かぶ謎の模様

首都高速10号晴海線の概要

首都高速10号晴海線の位置
首都高速10号晴海線の位置

 首都高速10号晴海線は、近年再開発による人口増加が著しい豊洲・晴海地区と湾岸道路を結ぶ自動車専用道路として1993年に都市計画決定が実施されました。2009年には第1期区間として東雲しののめJCT(湾岸線)~豊洲出入口間約1.5kmが開通し、周辺道路の渋滞減少などの効果が出ています。第1期区間開通後は引き続き晴海出入口までの第2期区間約1.2kmの建設が行われました。この区間は既に開通済みの晴海大橋など一般道に囲まれた中での橋梁建設となったため、橋桁を晴海運河に浮かべた台船に乗せて搬入し、ジャッキアップして架設するといった工夫がなされています。

晴海大橋南側(豊洲PiT脇)で建設中の橋脚。 新豊洲変電所前で架設中の橋桁。
晴海大橋南側(豊洲PiT脇)で建設中の橋脚。2016年3月20日撮影
新豊洲変電所前で架設中の橋桁。2017年5月28日撮影


 第2期区間の工事も順調に進み、3月10日(土)16時に豊洲~晴海間の供用が開始されました。晴海地区は2020年の東京オリンピック・パラリンピックで選手村が設けられ、大会後は総戸数5千戸のタワーマンションが建設されることが計画されています。現在計画中の環状2号線BRT(バス高速輸送システム)や晴海通り地下に検討されている地下鉄新線などとともに晴海地区の重要な交通手段として機能することが期待されます。




晴海線スカイウォーク



 3月10日の開通に先立ち、2月18日(日)に晴海線の第2期区間のほぼ全てを歩くことができるイベント「晴海線スカイウォーク」が開催されました。イベントの募集人数は5000人で、首都高速公式サイトに設けられた特設ページで先着順に募集が行われました。イベントの開催時間は10時~16時で、混雑防止のため30分ごとに入場時間が区切られていました。(応募時に入場希望時間を記入した)筆者は千葉在住ということで12時からの回を選択しました。

※この先画像が28枚(1.57MB)あります。画像はスクロールに従って自動で読み込まれます。(JavaScriptが有効の場合のみ)データ容量にご注意ください。

晴海線2期区間の模型 首都高速で使用される巡回車両や警察車両
左(1):晴海線2期区間の模型
右(2):首都高速で使用される巡回車両や警察車両


 会場は受付がある展示エリアと本線を歩くウォーキングエリアの2つに別れていました。展示エリアは晴海大橋北西の廃止された倉庫群の一角に設けられました。ここでは晴海線の計画概要や工事の様子を記録した動画の放映、晴海線2期区間の模型などが展示されました。また、首都高速のイベントでは恒例となった巡回車両や警察車両の体験乗車に加え、今回は会場が広かったことから実際に橋梁で使用されているボルトの締め付けや測量作業の体験コーナーも設けられました。

本線への出入りは仮設階段を通じて行われた。左は一般道の晴海大橋で、将来立体交差を追加できるよう橋台が広くなっている。 まずは東雲方面行きの本線を歩く。
左(1):本線への出入りは仮設階段を通じて行われた。左は一般道の晴海大橋で、将来立体交差を追加できるよう橋台が広くなっている。
右(2):まずは東雲方面行きの本線を歩く。


 晴海線終端の晴海出入口は一般道(晴海大橋)の上下線の間にあり、展示エリア会場から直接行き来することはできません。そのため、一旦廃倉庫群の中を迂回して晴海運河の堤防に出た後、一般道と晴海線の間に設けられたイベント専用の仮設階段で本線に出入りしました。
 晴海線両側にある一般道の晴海大橋は、晴海地区と豊洲・東雲地区を結ぶ道路(晴海通りの支線)として2006年に開通しました。晴海側では上下線の間隔が大きく開いていますが、これは将来晴海トリトン付近まで交差点を立体交差化する計画があり、そのランプを設けられるようにしているためです。晴海大橋の橋台を見ると内側にさらに桁を載せられるようになっていることがわかります。

晴海出入口手前は6%の急勾配になっており、スリップ防止のため特殊な舗装になっている。 晴海出入口手前は6%の急勾配になっており、スリップ防止のため特殊な舗装になっている。
晴海出入口手前は6%の急勾配になっており、スリップ防止のため特殊な舗装になっている。

 晴海線の2期区間は途中交差する晴海運河で船の航行の支障とならないよう晴海運河の部分が高くなった縦断線形となっています。前後の区間は4~6%の急勾配となっており、路面はスリップ防止のためゴムチップを混ぜた滑り止め舗装になっています。ゴム舗装の部分を歩くと陸上競技場のトラックのように靴の裏が貼り付くような感触がありました。

晴海運河の中央付近まで来たところ。左には豊洲の街が一望できる。さらに左奥には東京スカイツリーも。 景色が良い場所には撮影スポットとしてロゴマークが設置された。
左(1):晴海運河の中央付近まで来たところ。左には豊洲の街が一望できる。さらに左奥には東京スカイツリーも。※クリックで拡大(1000×750px/105KB)
右(2):景色が良い場所には撮影スポットとしてロゴマークが設置された。


 晴海運河の中央付近は水面から20mほどの高さがあります。北側には2000年代以降再開発により高層ビルの建設が続く豊洲の街が見えます。手前の低い建物は三井不動産のショッピングモールららぽーと豊洲で、造船所時代のクレーンがモニュメントとして残されています。また、豊洲の手前で斜めに曲がっている晴海運河の奥には東京スカイツリーも見ることができます。運河の中央には晴海線ロゴマークが置かれた撮影スポットが設けられました。

▼関連記事
ららぽーと豊洲の夜景(2007年12月21日作成)

晴海運河左岸にあるライブハウス豊洲PiT。 ゆりかもめ新豊洲駅と東京電力新豊洲変電所。
左(1):晴海運河左岸にあるライブハウス豊洲PiT。
右(2):ゆりかもめ新豊洲駅と東京電力新豊洲変電所。


 晴海運河を渡り終えると、豊洲新市場などがある豊洲6丁目に入ります。東雲方面行き本線の左下には手前から順に「豊洲PiT」「新豊洲駅」「新豊洲変電所」が見えてきます。
 豊洲PiTは、2011年に発生した東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方を、エンターテイメントを通じて支援する目的で開設されたライブハウスです。PiTは“Power in Tohoku”の略で、豊洲のほかにいわき(福島県)、仙台(宮城県)、釜石(岩手県)の3箇所に同様の施設があります。豊洲PiTでは、会場内で販売されるドリンク1本につき50円が被災地支援の活動に利用されており、これまで各地の施設で映画上映会、ワークショップなどのイベントが開催されています。ちなみに、冒頭の工事中の晴海線橋脚の写真は、筆者が豊洲PiTで開催されたコンサートに訪れた際撮影したものです。
 その奥にある巨大な円筒形の建物は東京電力新豊洲変電所です。新豊洲変電所は再開発により電力需要の増加が著しい臨海部の電力供給拠点として2000年11月に完成したものです。変電所の施設は全て地下にあり、供給元である千葉県船橋市の新京葉変電所との間も送電電圧50万ボルトの地下送電線により結ばれています。50万ボルト変電所で完全な地下式を採用したのはこの新豊洲変電所が世界初です。送電網を全て地下化することにより、気候や飛来物による停電のリスクが大幅に低減されています。変電所の地上部分は9階建てのデータセンター「アット東京になっており、強靭な電力供給により安定した運用を実現しています。

▼参考
50万ボルトの「新豊洲変電所」および「新豊洲線」の完成について|TEPCOニュース|東京電力
【特別企画】世界最大規模のデータセンター「アット東京」を訪ねる - クラウド Watch(インプレス 2016年5月4日)

豊洲駅に停車中のゆりかもめを望遠で
新豊洲→豊洲を走行中の7300系電車
市場前→新豊洲を走行中の7300系電車。背後は今年10月に開場する豊洲市場。
左(1):豊洲駅に停車中のゆりかもめを望遠で
右上(2):新豊洲→豊洲を走行中の7300系電車
右下(3):市場前→新豊洲を走行中の7300系電車。背後は今年10月に開場する豊洲市場。

 新豊洲変電所手前に見える水色の高架橋は新交通ゆりかもめです。新交通ゆりかもめは2006年に有明~豊洲間が延伸開業し、途中に「有明テニスの森」「市場前」「新豊洲」の3駅が開設されました。現在は開業当初から使用されていた7000系・7200系を置き換えるため、新型車両7300系・7500系の導入が進められています。前者はフロント部分が流線型なのに対し、後者は切妻に近い形状となっており、車体形状も後者では裾絞り型となるなどデザインが大幅に変化しています。新交通ゆりかもめは全線が高架路線であり、列車を上から見ることができる貴重な機会であったことから、この日は動画でも撮影しました。


 新交通ゆりかもめの背後に見えるのは、豊洲新市場です。紆余曲折のあった豊洲新市場ですが、諸問題は一応解決の目処が立ち、今年10月11日の開場が正式に決定しました。築地市場跡地の利用方法を巡り、観光施設の事業者が撤退の意向を示すなどまだ不安要素も多いだけに、開場後もその動向が注目される施設です。

晴海線スカイウォークの終点 坂を下ると料金所が設けられている。その両側にあるのが開通済みの豊洲出入口。
左(1):晴海線スカイウォークの終点
右(2):坂を下ると料金所が設けられている。その両側にあるのが開通済みの豊洲出入口。


 新交通ゆりかもめの交差地点で晴海線スカイウォークは終点です。この先は下り坂になっており、坂が終わったところで開通済みの豊洲出入口のランプと合流します。晴海出入口には料金所がないため、新たに本線上にも料金所が設置されています。終端部分にはやはり撮影スポットとして日付入りの看板が置かれていました。

晴海・勝どきの高層ビルを眺めながら晴海出入口へ戻る。
晴海・勝どきの高層ビルを眺めながら晴海出入口へ戻る。※クリックで拡大(1500×1125px/231KB)

 終点で引き返し、今度は晴海行きの本線を歩いて晴海出入口まで戻ります。正面には晴海トリトンなどの高層ビル群や東京タワーが一望できます。

晴海運河下流に架かる豊洲大橋 こちら側にも撮影スポットが設けられた
左(1):晴海運河下流に架かる豊洲大橋
右(2):こちら側にも撮影スポットが設けられた


 晴海運河の下流側にはもう1本橋が見えますが、これは環状2号線の豊洲大橋です。環状2号線は虎ノ門から汐留、築地市場跡地、晴海を経由して有明に至る道路で、現在は虎ノ門~汐留が開通しています。豊洲大橋は2年前に路面舗装まで全て完成済みですが、現在も両端には柵が設置されており晴海のオリンピック選手村の工事関係車両以外は通行できません。これは築地市場跡地の区間が市場移転延期により開通できていないため、豊洲大橋のみを先に開通させると渋滞が発生すると懸念されているためです。築地市場跡地の環状2号線暫定開通は2020年3月の予定となっており、豊洲大橋もそれと同時期の開通が予想されます。

晴海出入口。直進すると銀座を経由して国会議事堂正門に通じる。
晴海出入口。直進すると銀座を経由して国会議事堂正門に通じる。

 晴海出入口まで戻ってきました。この先は前記したとおり料金所はなくそのまま一般道の晴海通りに接続しています。ここを直進すると勝どき、築地、銀座、日比谷を抜け、最終的に国会議事堂正門に至ります。

会場退出口前に設けられた寄せ書きコーナー 記念品に含まれていた晴海線ロゴ入りステンレスマグカップ
左(1):会場退出口前に設けられた寄せ書きコーナー
右(2):記念品に含まれていた晴海線ロゴ入りステンレスマグカップ


 展示エリアの退出口前には寄せ書きコーナーが設けられました。入場時に配布されたシール式の入場証は下半分が空白になっており、そこに寄せ書きをしてここに貼ることができました。これでこの日の晴海線スカイウォークは終了です。
 入場時に配布された記念品を帰宅してから確認したところ、なんとステンレスマグカップが入っていました。マグカップは側面に晴海線のロゴがプリントされています。店舗で購入すると最低1000円はする品物なだけに、首都高速道路株式会社がPRにどれだけ力を入れているか伺える一品です。

延伸計画は幻に?

首都高速晴海線予定地は築地川公園として利用されている。
晴海線の接続が計画されている都心環状線新富町出口のランプ。
首都高速都心環状線。左の路肩が広くなっているところが晴海線の接続予定部分。
左(1):首都高速晴海線予定地は築地川公園として利用されている。
右上(2):晴海線の接続が計画されている都心環状線新富町出口のランプ。
右下(3):首都高速都心環状線。左の路肩が広くなっているところが晴海線の接続予定部分。

 2期区間まで開通を迎えた10号晴海線ですが、実は計画上はまだ先まで延伸することになっています。晴海出入口から先は地下に入り、そのまま晴海通りを進んで朝潮運河、都営大江戸線勝どき駅(地下)の下をくぐった後、隅田川に架かる勝鬨橋の手前で晴海運河から若干外れます。その後は築地場外市場の下で2方向に枝分かれして都心環状線に合流する計画となっています。枝分かれしたうちの1本は築地川を埋め立てた跡を通って現在の都心環状線新富町出口に合流することになっており、予定地はトンネルの一部が既に完成し、地上部分は築地川公園として利用されています。また、都営大江戸線勝どき駅改良工事の記事でも触れているとおり、このルートと交差する勝どき駅は将来駅の下に晴海線のトンネルが通ることを想定し、トンネルが宙吊りになっても耐えられる強度で作られています。現在建設中の増設ホーム部分についても同様です。
 この3期延伸区間ともいえる晴海~都心環状線については、既に都市計画決定まで行われているものの、現在のところ着工に向けた動きはありません。背景には都心環状線の渋滞が著しかったことから、3環状道路(中央環状線・外環道・圏央道)の整備が優先されてきたこと、3環状道路により大幅に緩和した都心部の道路渋滞が晴海線接続により再度悪化する懸念が持たれていることなども考えられます。3環状道路の開通により都心環状線の交通量が大幅に減少したことを理由に、「日本橋の景観を乱している都心環状線を撤去せよ」という主張まで出始めたいま、都心環状線の機能を現在以上に高める必要はないのかもしれません。

おまけ:廃倉庫群の地面に浮かぶ謎の模様

廃倉庫群の地面に等間隔で並ぶ謎の模様・・・その正体は・・・ 廃倉庫群の地面に等間隔で並ぶ謎の模様・・・その正体は・・・
廃倉庫群の地面に等間隔で並ぶ謎の模様・・・その正体は・・・

 展示エリアと晴海線本線の接続ルートが廃倉庫群の中を迂回してたことは前記しました。この倉庫群の中を通り抜けている最中、奇妙な光景が広がっていることに気づきました。一見するとただの風化したアスファルト舗装のように見えるこの地面、よく見るとおよそ1mの等間隔で線状の窪みが並んでいるのが確認できるではないですか!しかもその窪みは時折左右へ枝分かれして隣の線と合流・分岐をしているのです。これはもしや・・・

晴海通りの春海橋脇に残る東京都港湾局専用線橋梁。 行き着く先は越中島貨物駅。
左(1):晴海通りの春海橋脇に残る東京都港湾局専用線橋梁。2012年4月21日撮影
右(2):行き着く先は越中島貨物駅。2009年8月21日撮影


 そう、この線はかつてここまで鉄道が乗り入れていた跡なのです。晴海や豊洲の工場が閉鎖になる1980年代末まで、この地域には東京都港湾局が管理する貨物専用鉄道が張り巡らされていました。晴海の倉庫群を出発した貨物線は晴海通りの春海橋の脇に放置されているアーチ橋を渡り、豊洲地区を横断して途中いくつかの運河を横断した後、越中島貨物駅に向かっていました。晴海・豊洲地区の廃線跡は再開発によりほぼ消滅しましたが、塩浜地区では現在も東京都港湾局所有の駐車場や空き地として残っているほか、越中島貨物駅西端は同駅の折り返し線として現在も使用されています。

▼関連記事
坑口付近(概説・現地写真) - 京葉線新東京トンネル(3)(2009年12月14日作成)

 今回のイベントでは廃墟のまま放置されていたこの倉庫群や廃線跡ですが、建物に掲出されていた張り紙によると近日中の取り壊しが予定されています。工業地帯として繁栄した晴海や豊洲の歴史を滑り込みセーフで見ることができたイベントにもなりました。

 首都高速10号晴海線はこの後3月10日に予定通り開通を迎えました。高層ビル群に囲まれたロケーションであるゆえ、夜はまた違う絶景を楽しめるものと思われます。コミックマーケットで東京ビッグサイトへ搬入に向かう際は近場ですので寄り道して走ってみようかとも考えています。

▼参考
首都高速晴海線 晴海出入口~豊洲出入口 | 東京SMOOTH
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